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誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!

第10章 放課後…【護】


 色鉛筆やペン、大学ノートや
スケッチブックを見せた…


「あはは~…弦は本当に大袈裟だなぁ~
もし使いきったら言ってね♪
また上げるよ♪それか…新しい物が
欲しがったら…今度、一緒に買いに行こう♪」

 と、言いながら、走って護はセメルの
処へ行ってしまった…

 体育館の裏庭にある初桜の下で…
残された朕と弦は…


「…弦…よく泣くのを我慢出来たのぅ…」

 と朕は弦を優しく抱きしめた…

 弦は、顔を、ぐしゃぐしゃにして、
泣いていたのだ…


「…これで…良かったんだよな…?」


「…情を移すな…けれど縁(えにし)は絶えぬ」


「…そんなの…分かってるよ…還ったら
おいらを慰めてくれよ…?」


「勿論じゃ…
祭殿とセメル殿は、どうなったかのぅ…」

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