誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第11章 放課後…【セメル】
祭
「アイツは…俺にとって友であり…
俺の大切な人だ…」
と、切なそうに答えた…
セメル
「朕と弦…それから…まつり…あと
もう一人の人は…
一緒に転校して来なかったの?」
祭
「あぁ…
アイツは、ちょっと事情があって…
一緒には来れなかったんだ…」
セメル
「そっかぁ…俺も会いたかったなぁ…
ところで…
その横笛…何処かで見たような…」
その横笛は
純白に金色の装飾が施されていたのだ…
そして考え込むセメルは…続けて…
セメル
「あっ、思い出したぞっ!?その横笛…
俺ん家にもある家宝の横笛だよっ!?」
祭
「悪いが俺は盗んでないぞっ!!」
セメル
「分かってるよ…俺ん家、知らないだろ…」
と他愛のない会話をしている内に…
少し風が冷たくなってきた…