誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第12章 屋上で…
【屋上で…】
祭
「ふん…っ!!本当の事だろう…
それに…まつりって呼ぶの止めろっ!!
まつりって呼んで良いのは…」
と、祭はズカズカと弦に歩み寄るっ!!
弦
「アイツ…だけだろう~!?
だけど護とセメルは良いんだよなぁ~?
贔屓だ~…アイツが、それを知ったら…
大暴れしちゃうかもなぁ~…アイツは
見た目に寄らず…嫉妬深い…」
と、弦は祭のデコピンを食らう前に
ひらり、と、かわした…
朕
「よもや、よもや~…弦よ…そこまでじゃ…
祭殿も気を静めよ…」
と、朕は手に持っていた扇子を閉じ…
弦と祭の間に入れ…喧嘩を止めた…
空色も、いつの間にか…
紅色から藍色へと変わろうとしている…
金色の満月が夜空を照らして…
朕
「今宵は満月じゃ…そろそろ還るぞよ…」