誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第15章 刻は昔時代…
と、弦は酒壺を手に取り…ぐびっぐびっ…
と喉を鳴らし…酒が喉を伝い…
袖で、それを拭う…
祭
「お前っ!?還って早々、酒を呑んで…っ!!」
弦
「くぅ~…うんめ~…五臓六腑に
染み渡るぜ~…だって~…久々の酒だぜ~…
向こうの世界じゃ酒は二十歳から、
だってよ~?こっちの世界じゃ
十七の歳じゃ立派な大人だ、つーのっ!!」
朕
「よもや、よもや~…
弦よ…いくら、そなたが酒豪といえど…
飲み過ぎは良くないぞよ…?」
と朕は弦を止めようとしたが…
弦
「良いの~…良いの~…くはぁ~…」
と、歯止めの効かない弦は…
聞く耳持たず飲み続けた…
と、シャンは祭に近づき…
シャン
「…まつり…
向こうの…世界は…どうだった…?」