誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第15章 刻は昔時代…
と、弦は気持ち良さそうに
酒を水のように呑み続けている…
あっ、そうだ、と
何かを思い出したかのように弦は懐から
ある物を出し…それを祭に渡した…
それを祭が受け取り…
祭
「これは…?」
弦
「スケッチブック…中を開いてみろよ…?」
祭は弦に促され…中を開いて見た…
そこには…
護とセメル…それから、朕・弦・祭…
それから…護とセメルに逢った事もない…
シャンまで一緒に描かれていた…
笑顔溢れる…絵が、とても繊細で…
美しい絵だった…
弦
「どうだ…?
その顔は…少しは感動したか…?」
と、ニヤリと伺う弦に対し…祭は…
祭
「あぁ…悔しいが、お前にしては上出来だ」
と、ぶっきらぼう、に答えた…