誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第15章 刻は昔時代…
弦
「全く…素直じゃないねぇ~…
それ…シャンに渡してやれよ…
シャンだけ除け者にしたら可哀想だろ…」
と、切なそうに…言った…
それから…次の頁を開いてみろよ…
と、弦から言われ…祭は次の頁を開いた…
そこには…何故か護とセメルの両家の
両親が描かれていたのだ…
祭
「これは…っ!?お前…っ…逢ったのか…?」
弦
「逢う分けねぇだろ?何だっけなぁ~…
あっ、スマホ…?の中に小さい薄っぺらい
箱に入っていて…写真って…
言ってたようなぁ…俺にも、良く分からんが
…閉じ込められてないから安心して、って
護から言われた…
その写真を見ながら描いた…」
祭
「頼りねぇなぁ…もっと、しっかり聞いて
くれば良かったものを…だが、しかし…
俺とシャンの父君と母君に、そっくりだ…」