誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!
第16章 かつての友…
弦
「あっ…それは、お前らじゃなくて
可愛い禿ちゃん達に、あげてくれ…
確か…お前らの禿ちゃん達の中に物書きに
長けた子が居ただろう…?」
《ありがとう…アイツら、きっと、喜ぶよ》
《えぇ~…じゃあ…おいら達への土産は
ないのかい…?》
弦
「えっ!?えーっと…そんじゃ~…
これを、やるよ…」
弦は、そう言うと…立ち上がり…
手に持っていた酒壺を逆さまにし…
墓石に酒を掛けてあげた…
《おい、やめろっ!!
コイツは身体が弱いんだ…》
《あぁ~…うまい~…
これは極上の酒だね~…何か…変な気分に
なってきたよ~…》
弦
「媚薬が入ってるから~…あとは、
ふたりで墓ん中で…良い事してね~…」
と、かつての友の声は…
喘ぎと共に…消えていったのだった…