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煌めく波濤(はとう)

第1章 煌めく波濤(はとう)

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 ふと、目覚めると抱き合って眠っていた…

 俺自身は久しぶりに女性を抱いた興奮の昂ぶりの疲れと…

 昼間に五時間もサーフィンをした肉体的な疲れにより…
 果てた瞬間に寝落ちしてしまったようだ。

 そして碧は俺の腕の中でスヤスヤと眠っていた…


 時計は午前四時半…
 そして枕元に丸まったティッシュの塊りが二つあるのが目に入る。

 あ…
 きっと碧が後始末してくれたみたいだ…
 それには少し恥ずかしさを感じてしまう。

 まだ経験浅いJKに、後始末してもらってしまった…

「…ん…ぁ…」
 気配を感じたのか碧が目を覚ます。

「ぁ……」
 そして俺と目が合った瞬間に恥ずかしそうな顔をする。

「おはよう…悪かったな、寝落ちしちゃったみたいで…」
 そう囁きながらティッシュの塊りに目を向ける。

「ぁ…そ、そうだよ…
 寝落ちしてんだもん…」

「いや、ごめん…そしてありがとうな…」
 そう言うと…

「そうだよ、JKにさぁ、あんな事させんなよぉ…」
 と、ティッシュの塊りに目を向ける。

「わりぃ、悪かった…」

「あっ、そう、海に行く?」
 そして碧は時計を見ながらそう言ってきた。

 起きて準備してホテルを出る頃にはちょうど夜も完全に明けるはずだ…

「そうだな、よし、波乗りに行くかぁ」


「うんっ、海に行こっ…」
 碧はそう明るく返事をし、立ち上がる。

 すると…

「あっ…
 なんか、ここが、変な感じする…」
 と、股間を手で押さえながら言ってきた。

「え…」

「純の、デカイのがぁ、挿入ったからかなぁ…」
 苦笑いしながら言ってくる。

「そうかもな…」

 いや、俺のは人並みサイズなんだが…

「うそ、ウソぉ…
 そんな大して大きくなかったぜ…」
 と、今度は満面に笑みを浮かべて言ってきたのだ。

「お、おい、コラっ、おじさんをからかうなよ」
 碧は完全に、昨日の夕方の明るいJKのノリに戻っていた。

 うん、こっちの碧は更に可愛いや…

「なにニヤけて見てきてんだよ、スケベじじぃ…
 早く海に行こっ…」
 
「よしっ、全日本ジュニア代表の腕前を見せてもらおうか」

「腰抜かすなよ…」

 そして俺達二人は昨日のサーフポイントへと向かう…

 今朝も穏やかに晴れて、絶好のサーフィン日和になりそうであった…




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