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煌めく波濤(はとう)

第1章 煌めく波濤(はとう)

 13

「あぁぁ…じゅ…じゅん…ねぇ…な、なんかぁ…なんか…へ、変なのぉ…」
 碧はそう喘ぎ、全身を小さく、フルフルと震わせてきた。

 そう…

 機は熟した…

 完全に心もカラダも…

 柔らかく、軟らかく…

 蕩け、融ろけてきた…

 このタイミングだ…

「み、みどり…」

 俺は、顔を上げ、囁き…

 両脚を持ち上げ…


 ゆっくりと沈めていく…


 グチュゥ、チュプ…


「は…ぁぁ…じゅ…じ、じゅ…んん…」

 俺と碧は…

 一つになった…


「はぁぁぁ…」
 
 そして…

 ゆっくりと動かしていく…

「ぁぁん…ぁ…ん…」

 うわぁ…

 碧の中は…

 キツかった…

 そしてまだ、完全に緊張感が解れていないのだろう…

 ギュッ、キュッと締めてくる…

 だが、それがまた…
 堪らなく気持ち良いのだ。

 ギシ…

 ギシ…

 ギシッ、ギシッ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 徐々に、そしてゆっくりと動かしていく。

「はぁ…ん、ん…ん、ん、ん…」
 そして俺の動きのリズムに、碧の快感もゆっくりとシンクロしていく。

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「はぁ、ぁ、ぁ、あ、あ、あぁ…ん…」
 背中を掴んでいる碧の指先に力が籠もってくる。

 とりあえずは、性交は成功した…

 ゆっくりと解してあげられ、挿れられた…

「あぁん、じ、じゅん…」
 すると、碧がそう喘ぎ、見つめてきた。

 あ、碧の目が快感に濡れ、潤んでいた…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「はぁ、ぁ、ぁ、あ、あ、あぁ…ん…」

 俺は、あまり、夢中になって激しく動かさないようにと…
 必死に心を自制する。

 とにかく、碧は経験不足なのだ…

 今まで俺が抱いてきた、いや、愛してきた女達とは違うんだ…

 とにかくゆっくり…


 ゆっくりと…

 ギッ、ギシッ、ギッ、ギシッ、ギッ、ギシッ、ギッ、ギシッ…

 そしてあまり奥深くまで突かないように…

『ヤリ初めの頃はさぁ、あまりにも激しく突かれるとさぁ…
 奥が痛くなっちゃってさぁ…』
 これも、前の彼女が云っていた。

 とにかく女性はデリケートなんだ…

 それに、俺自身も久しぶりだから、ゆっくりがちょうど良かった…

 だから…

 ゆっくり…

 ゆっくりと…




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