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煌めく波濤(はとう)

第1章 煌めく波濤(はとう)

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「つまりぃ、この3日間、一緒にサーフィンしたいって事よっ」

 え、そういう事なのか?…

「うん、そうなの…」
 なんとこのJKは、この地区代表の全日本クラスのサーファーだというのだ…
 だが、親からの猛反対を受けてしまい、サーフィン禁止令を食らい、サーフボードを始めサーフィン関連の道具の全てを没収されてしまったというのである。

「受験勉強しろってさぁ…」
 そして親から行きつけのサーフショップにまで手配されてしまい、完全に四面楚歌の状態になってしまったのだという…

「夏休みの夏季講習していたの…」

 そんな講習中に眼下の海を眺めていたら、絶好の台風スウェル…
 そして俺の波乗りの姿が見えて、居ても立ってもいられなくなってしまったのだそうだ。

「まぁ、この波を見ちゃったらなぁ」

「なんとかさぁ、ウェットスーツは持ち出せたのね…」

「なるほど、あとはサーフボードだけか…」

「うん…」



「ま、いいか…」

 そう、ま、いいか…なのである。

 この全日本クラスというJKは可愛いいし…

 男ならば、これを断る手は無い…


「わかった…じゃ、JKを誘拐だな…」

 だが、リスクしかない…

「いいじゃん、波に乗れてさぁ…
 こんな可愛いいJKにもさぁ…
  乗れるんだよ…」
 満面に笑みを浮かべてそう言ってくる。

 確かに、いい波に乗れて、この可愛いいJKにも乗れる…

「いいこと云うなぁ」

「それに、絶対にJKってバレないようにするからさぁ」
 そういいながら髪を後ろで結んでいく。

「お、いいな、うん、ギリ、大学生に見えるかも…」

「でしょうっ、じゃあさぁ、アソコ、アソコのラブホ行こう」
 そうにこやかな笑顔で山の稜線に見えるラブホテルを指差す。

「あ、うん…
 だが、その前にメシだ、ハラ減った」

 こうして俺と全日本クラスのJKサーファーガールとの、3日間のサーフトリップが始まったのだ…

 ただ、リスクたっぷりの…

 リスキーでデンジャラスな…

 サーフトリップである…




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