テキストサイズ

煌めく波濤(はとう)

第1章 煌めく波濤(はとう)

 5

「ぁ…ぅぅ…」

 強張っていた碧のカラダから…

 スッと力が抜けた…

 俺は、そんな碧の唇を吸い…

 微かに開いた唇の隙間に、舌先を指し入れていく…

「は……ふ…ん…」
 碧の唇から、吐息と小さな喘ぎが漏れる。

 そして俺はハッと思い、唇を離し、碧の目をもう一度見つめ…

 いいのか?…

 本当にいいのか?…
 と、想いを込めた。

 さすがにおじさんとはいえ、声に出して訊くという、不粋な事はしなかった…

「うん…」
 すると、碧はそう頷く。

 何を、どう想っての、この流れに碧が乗ったのか、本当の真意は分からないが…

 現役JKの…

 しかも美形の部類に入る…

 この碧…

 それも本物の全日本レベルのサーファー女子高生の…

 おそらくは、二人目の男に俺は選ばれたのだ…


「………」

 わかった…

 俺は心で頷き、想いを目に込め、碧を抱き寄せ、ベッドへ仰向けに寝かせる。

 そして、碧の薄く、カタチの良い、小さな唇に…

 重ねていく…


 あぁ、心が震える…

 そして…

 碧も、小さく震えていた…


 ゆっくりと、柔らかい唇の感触を愉しむかのようなキスをし…

 堪らずに、微かに開いた唇の隙間に舌先を差し入れ…

 甘い唾液を感じ…

 柔らかな碧の舌に絡め付けていく…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ