テキストサイズ

妖艶な麗人

第1章 妖艶な麗人…

 ⑪

 そしてふと、喘ぎながら横を向くと…

 窓ガラスに…

 わたしとユリさんの姿が映っていた。

 そこに映っている二人の姿はまるで…

 愛し合っているビアンな女と女の姿である。

 だが、実は、男と女であり…

 いや、二つの心を持った不思議な存在…

 正に妖艶の麗人と云える…

 妖しくも…

 美しく…

 艶かな…

 麗しい…

 存在が映っていたのだ。

「はぁん、あぁん、やん、イッ、イッちゃうぅ…」

「あ、んっ、ゆ、悠里ぃっ、わ、わたしもぉ…」


 見た目は全く女の二人が激しく喘ぎ…

 女のわたしは三度の絶頂を…


 妖艶な麗人であるユリさんは激しく腰を振り、わたしの奥へと打ち突けて…
 絶頂する。

「はぁぁ、っくうぅぅぅ…」

「は、おっ、っく、あっあぁ…」
 
 二人は同時に愉悦の叫びを上げて逝く…



「はぁぁ…」
 
「ふうぅ…」

 二人は抱き合いながら快感の余韻に浸り…


「女相手にこんなに昂ぶったのは何年ぶりかしら…」

「え…」

「一応、昔はさぁ、女とヤってたから」

「あ…」
 
「ねぇ悠里ぃ、あと半月コッチにいるんだけどさぁ…」

「はい…」

「明日もこの部屋に来てよ」

「え…」

「久しぶりに女相手に燃えたいのよ…
 それに悠里は変態ストッキングフェチ女だしさぁ…
 かなり愉しめそうだしさぁ…」

「あ…うん…はい…」

 そしてわたしはこの後結局は、約三週間、ほぼ毎晩、このユリさんの元に通い…

 愛し合ったのである…

 それはまるで…

 ひと夏の…

 真夏の夜の妖艶な夢の様であった…


         Fin~♪





エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ