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おっさん、女子高校生になる。

第1章 なぜこうなった?

私は周りを見渡した。
教室には女子しかいない。


私は窓際の席で、隣の席の茶髪娘と話をしていた。
茶髪娘は片手にスマホを持って必死に画面を押している。スマホからは何度もピコンピコン音がしていることから、茶髪娘は誰かとメールをしているようだ。


「で、今日は行けるわけ?」

「……」

「ちょっと、スルー?」

「えっ…私ですか?」


慌てて答えると、茶髪娘はスマホを弄りながらハアッとため息をついた。


「あたしのことバカにしてんの?
てか、さっきから喋り方おかしくね?」

「……」


人と話すときは相手の目か鼻辺りを見なさいって、先生から習わなかったか?――なんて言おうとした私だが色々とめんどくさいのでやめといた。



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