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おっさん、女子高校生になる。

第1章 なぜこうなった?

階段を降りてすぐに男子トイレがあった。
私は迷いなく入っていく。
先着一名がなぜか私を見て驚いていたが、今は気にしている場合じゃない。とりあえず出すもの出さなくては漏れ…………ん?


「…………ああっ!!」


ない! アレが……ない!!


「き、君っ……」


私は隣にいる中年男に振り向いた。
上下ジャージ服を着て、頭はハゲ散らかっている残念なオヤジが、戸惑いながらもちゃっかり私の股間をガン見している。


「…っ!!」


そうだった、私は今『花子』だった。
花子といえば女子!
女子といえば女子トイレではないか!!


「…………てへっ。間違えちゃったぁ」


とりあえず笑顔でごまかしてみた。



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