もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第11章 【憧れの女上司に全てを捧げたのに……】
ダメだ、会話が成立しない。
バックごと渡されたので「すみません」と言って中を探した。
あった、と思い手に取ると服の裾をグイグイ引っ張ってきて「下の名前おーしーえーて」って駄々をこねるの。
キュンキュンしながら鍵を開けて肩を貸しながらお邪魔する。
部屋の中も良い匂いする。
というより、これは奈々美さんの匂いだ。
壁伝いにフラフラしながらドアを開けて、リビングの2人掛けソファーに倒れ込む。
「吉原チーフ、ベットまで行かないと」
寝室はこっちかな?
導線を把握しようと行こうとしたら手を掴まれて、無理やりソファーに座らされ、突然、奈々美さんは私にキスしてきたのです。
「思い出した、すみれ…だ、川崎すみれ…でしょ?」
一瞬、何が起きたのかわからずに「はい」と頷いた。
覚えててくれたんだ……履歴書とか最初しか見ないはずなのに。
「すみれ、ベット連れてって」
もう次には呼び捨てで呼ばれて私の心臓は保たない。
勝手に憧れて、勝手に好きになって、勝手に片想いしてた相手に。
奈々美さんに恋人が出来たらどうしようってずっと思ってた。
とりあえずまた抱きかかえて「ベットどこですか?」と聞いたのにケラケラ笑って壁に押し倒されて奈々美さんに壁ドンされて。
顎クイもされて女子の胸キュン満載のシチュに1人興奮して。
酔ってるってわかってるけど、これはズルいです、奈々美さん。
「すみれ……彼氏居るの?あ、やっぱ答えなくて良い……今だけで良いからすみれの時間、私にちょうだい」
顔面偏差値高過ぎな奈々美さんに至近距離でそう言われて堕ちない人でも居るのだろうか。
返事する前に再び唇を塞がれて、今度は甘い舌先が割って入ってきた。
え?え?酔ってますよね!?
ていうか……深い……上顎まで容赦なく犯されていく。
髪を掻き上げて角度を変えて何度も。
「すみれ……ベット行こうか?」
「は……はい」
「もう我慢出来ないけど良いよね?」
「あの、私……女の人と…っ」
言いかけて唇を指で遮られた。
ふっと笑う優しい目で私の手を引く。
奈々美さんは……レズビアンなの?
こういう経験は……初めてじゃない?
慣れてる気はする。
このまま、進んじゃうの?
私を抱き締めベットに後ろからダイブする。
「重くないですか?」
「全然」