もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第11章 【憧れの女上司に全てを捧げたのに……】
「脱がして…」と色っぽい声。
言われるがまま、奈々美さんの服を脱がしていく。
下着とストッキング姿になったら今度は奈々美さんが私を脱がしてくる。
動揺してるのもお見通しで
「怖がらないで……嫌ならやめるから」と。
「やめて……欲しくないです」
思ったことが声に出ていて自分でも驚く。
クスッと笑った奈々美さんは「すみれの全部見せて…」と舌を這わせていく。
「優しくするから…」と言われて、私は何もかも奈々美さんに委ねた。
それが、私たちの関係が始まった夜だった。
初めて女の人とセックスをした。
初めて女の人とのセックスでイケた。
というより、奈々美さんのセックスが上手過ぎる。
会社でも、誰も居ない空間では甘々に浸らせてくれる。
もう奈々美さん以外、目に入らない感じ。
バレないようにポーカーフェイスでは居るけれど。
奈々美さんの前ではグズグズにされてしまう。
ペニバンで何度も突き上げられて「すみれは変態だね」と叱られてイキ地獄。
「可愛くて仕方ない彼女だよ」って、私たち、やっぱり付き合ってるんだと嬉しくなった。
付き合って1ヶ月記念日に合鍵をもらった時も泣いて悦んだの。
「記念日の日、ちょうど土曜で会社休みだし、朝からおいで」
初めて合鍵使う日。
奈々美さんにどんな事されるんだろう。
下着も新調して、ちょっとセクシーなの選んでしまった。
奈々美さん、悦んでくれるかな?
心踊らせて家に向かったの。
見せる前に濡れたら大変だと足早に。
鍵を開けて玄関を開けたら、すぐ異変に気がついた。
男物の革靴やスニーカーがズラリと並んでいる。
そして、奥の部屋から奈々美さんの喘ぐ声が。
一瞬にして凍てつきました。
どういうこと?
私以外に誰が居るの?
「あぁん、ダメダメっ……イクっ……イクイクイク…っ」
明らかに奈々美さんの声だ。
しかも、私の時より感じてイキ狂っている様子。
私だけだと言ってくれたのに。
この扉を開けてしまえば、どんな残酷な現実が待ち構えていると言うの。
数人の男の喘ぎ声も薄っすらと耳に届く。
吐き気がする。
私じゃない汚い手が、奈々美さんに触れているの?
怖いくせに確かめたくて仕方ない。
足は止まることなく突き進んで行く。
浮気現場を押さえた状況みたいだ。
バン!と扉を開けた。