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12歳年下の彼に溺愛される話

第4章 巴の引っ越し


私は…それよりも、
さっきからずっと気になってるのは。

港斗君の後ろに、さっきから
恥ずかしそうに隠れている。

その…どう見ても中学生か高校生の
港斗と同じ様な顔立ちをして
幼くした感じのあの子は…、
彼の弟さん…なのだろうか。

「あの…港斗…君、そちらは…」

『ああ、これは…紹介がまだでしたね。
僕の弟の奏多です。ほら…奏多…、
こちらが話していた巴さん』

『は…、初めまして…、
生田奏多です…』

顔立ちも幼い感じだが、
彼はスポーツマンではないのか
体つきは華奢な感じで。

184センチの港斗と並んでいると、
小さい感じがするので
奏多は170センチちょっと
あるか…無いかぐらいだろうか。

後ろで妹が五月蠅いが…それは無視して。

男3人で…、ブルーシートの上の荷物を
軽トラックに積み込めるだけ積めると。

他にも運んで欲しい物をここに
出して置いて欲しいと私に言って。

とてもナチュラルにスペアキーを
持って行ってしまって。
弟さんと…先にあっちに行ってしまって。

お父さんと残って居た荷物を、
カーポートの下のブルーシートの上に
手分けをして運んでいると。

お母さんが、紅茶を淹れるから。
あの手土産のシフォンケーキで
お茶にしようと言って来たので。

第1便の…引っ越しが済んで
戻って来た港斗と奏多と一緒に。

ふわふわの玉子たっぷりの
シフォンケーキを頂いた。

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