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12歳年下の彼に溺愛される話

第4章 巴の引っ越し


残りの荷物を軽トラック積み込むと。
乗り切らなかった分を、
お父さんの乗用車に積んで貰って。
私を乗せて貰って、
目と鼻の先のアパートへ移動して。

お父さんが…ばらしてくれたベッドを
組み立て直してくれて。

私は、キッチンの棚の中に
この前のIKEAで買った
皿を収納したりしていた。

そんな事をしている間に、
お昼の時間になって
近くにある町寿司の出前を
港斗君が頼んでくれて。

1人前ずつになっている
小さな桶に入った握り寿司で。

確かにお寿司の出前なら…
キッチンも汚さないし
桶もそのまま返却で良いらしいので。

洗い物しなくていいし…港斗君
ナイスだなぁと…年下ながらに
良く出来た…彼氏様だと…感心しながら。

回転寿司とも…
高級寿司屋とも違う。
余所行きじゃないけど、
美味しいお寿司を頂いて。

港斗君は一度弟さんと軽トラを
家に返却しに行くと言って、
家電の受け取りをする
3時には戻りますと言って
アパートを出て行ってしまって。

段ボールが無造作に置かれた
アパートにお父さんと2人だけになる。

『巴…お前、
こんな事を言うのはあれだが
騙されてるんじゃないのか?
恋人を…良い歳してるんだから、
さっさと作れ作れとは
お前に、言ったのはこっちだが
幾らなんでも、あの彼じゃ…。
お前に…は…ちょっと、若すぎないか』

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