〜甘くとろけるスクールライフ〜
第7章 上書き
翌朝_
アラームが鳴っても
小羽は起きなかった
部屋を出る時間になり
李斗は小羽に声をかけた
李斗「…小羽、起きてる?」
『…うん。』
李斗「今日…休む?」
『…うん。』
李斗「わかった、今日はゆっくりしてな。
…なんかあったら連絡して。すぐ来る。」
『ありがとう…』
.
目を瞑ると、
有馬くんのことを思い出してしまう__
初めは優しい声だった有馬くんが
だんだんと変貌する姿を
思い出しては恐怖にかられていた
上書きがまだ
足りていないようだ_
.
朝一、李斗は職員室へ向かった
中村「そうか…欠席か」
李斗「はい。ベッドから出てこなくて…」
中村「そうか…」
李斗「昨日、何度も目が覚めてたみたいで…
よく眠れてなさそうでした」
中村「いつでもいい…
若葉に俺のとこに来るように話してくれるか?」
李斗「でも…」
中村「無理にとは言わないから」
李斗「わかりました」
中村「…はぁ」
李斗「先生、大丈夫ですか?」
中村「え?」
李斗「先生、顔色良くなっすよ」
中村「いや、大丈夫大丈夫。」
李斗「無理しないでくださいね」
中村「…ありがとう。じゃ、若葉に伝えといてな。」
李斗「はい…わかりました」
.
昼休み
李斗は部屋へ戻った
李斗「……小羽?」
ベッドにうずくまってる小羽に
話しかけた
『おかえり』
李斗「ただいま」
『お昼休み?』
李斗「うん。小羽、なんか食べる?」
『んー…』
李斗「朝から何も食べてないでしょ?」
『うん。…』
李斗「っと思って、はい。」
そういってサンドイッチを差し出した
『買ってきてくれたの?』
李斗「一緒に食べよ、ほら起きて」