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〜甘くとろけるスクールライフ〜

第7章 上書き




教室へ戻ると、授業は自習になっていた


恭平「李斗っ、若葉ちゃんは?」

李斗「一応、落ち着いた…」

沙耶「もう、本当信じらんない」

李斗「有馬は?」

恭平「今、先生と話してる」

沙耶「あんなやつ、退学よ」

恭平「沙耶!」

沙耶「だって!…無理やりとか…ありえない」

恭平「…李斗、気が付かなかったの?
カーテン越しに居たんだろ?」

李斗「ちょうど、ロッカーに物取りに行ってて…。
それに…あんまり他のやつとしてる時、
近くにいない方がいいかなって…」

沙耶「パートナーは向井くんなんだよ!
しっかりしないさいよ、馬鹿。」

恭平「沙耶!言い過ぎ!」

沙耶「っ!わかってるよ!
悪いのは全部、有馬なんだから。
今、向井くんに怒ったって
意味ないってことくらいわかってるよ!
でも…」

李斗「俺も…後悔してる。
なんで助けてやれなかったんだろうって、、」

恭平「責任感じんなよ、、悪くねぇだろお前は何も。
俺らで若葉ちゃん、支えてやろう?な?」

李斗「うん…」



ガラッ



中村「向井!」

李斗「はい!」

中村「ちょっといいか?」

李斗「はい…」


廊下に呼び出されると先生が口を開いた



中村「…若葉、どうだ?」

李斗「今は少し落ち着いたみたいで、
1人で部屋にいます」

中村「そっか…」

李斗「有馬は?」

中村「とりあえず、停学処分になって、
実家に帰ることになった」

李斗「…そうですか」

中村「はぁ…ごめんな向井も」

李斗「え?」

中村「お前は何にも悪くないから。
助けてやれなかったのは…俺だから。」

李斗「…でも」

中村「お前は何にも悪くない。
パートナーだからって責任感じんな。
わかったか?」

李斗「でも…トラウマになってるかもしれなくて」

中村「…え?」

李斗「怖がってたから…」

中村「わかった、、俺が何とかするから…
…けど、向井の協力も必要になると思う」

李斗「はい、その時は言ってください」

中村「ありがとう。
若葉のサポートよろしくな。」

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