らゔぃあん☆ぴーち!
第3章 ぃ
今日初めて会ったばかりの桃
容姿も性格も本当に可愛くて
可愛いものに目がない私は桃のことが大好きになってしまったんだけど
この大好きは
可愛いから好きっていう単純な気持ちじゃなくて
友情とか家族愛とかそういう感覚でもなくて
この胸の高鳴り
ドキドキきゅんきゅんムラムラ
これは
恋
か?
ということは
紫苑に感じているのは
嫉妬
か?
「そっか……」
腹落ちした感覚
ベッドにバタリと倒れ天井を見上げる。
私は昔から男にモテず彼氏がいたことはない。
けれど女子からは妙に人気があってマジチョコをもらったり告白されたりしてきた。
でも
いやいや女はありえないでしょって
女とは付き合えないでしょって思ってた。
思っていたんだけど
私はこっち系だったってことか
男嫌いだったんじゃなくて女が好きだったってことか。
いや違う。
違う。
女が好きなんじゃない
桃が好きなんだ。
桃が好き
桃がいい
桃しかいらない。
「これが恋か……」
相手が男であれ女であれ自分から人を好きになったことがなかったから
これが初恋のような気がする。
この年で初恋
十七で
引くわー。
でもみんなが夢中になっている恋というもの
それをやっと知ることができた。
桃
大好き。
早く会いたい
お喋りしたい
もっと近づきたい
触れたいし触れられたい
私のことを好きになってもらいたい
他の誰かに取られたくない。
こんな想い
紫苑も桃に感じているんだろうか。
渡さないよ
お前に桃は渡さない
そんな声が聞こえるようだった紫苑の態度
私と同じように桃に対して性的欲望まで感じているかはわからないけれど
家族愛を超える溺愛を紫苑から感じた。
ライバルとして不足はない。
今日の席での会話から
名門女子高の生徒会長で頭脳明晰
趣味でバンドのボーカルをしているという情報を得た。
いかにもな輝かしい肩書だ。
しかしこの年で爆発した初恋パワーをなめてもらっては困る。
紫苑が囲いこんでいる桃との世界
その真ん中をぶち抜いてやる。
「負けられない……負けられない戦いがここにある……っ」
こうして桃を巡る戦いの火ぶたは
本日私によって一方的に切って落とされたのだった。
容姿も性格も本当に可愛くて
可愛いものに目がない私は桃のことが大好きになってしまったんだけど
この大好きは
可愛いから好きっていう単純な気持ちじゃなくて
友情とか家族愛とかそういう感覚でもなくて
この胸の高鳴り
ドキドキきゅんきゅんムラムラ
これは
恋
か?
ということは
紫苑に感じているのは
嫉妬
か?
「そっか……」
腹落ちした感覚
ベッドにバタリと倒れ天井を見上げる。
私は昔から男にモテず彼氏がいたことはない。
けれど女子からは妙に人気があってマジチョコをもらったり告白されたりしてきた。
でも
いやいや女はありえないでしょって
女とは付き合えないでしょって思ってた。
思っていたんだけど
私はこっち系だったってことか
男嫌いだったんじゃなくて女が好きだったってことか。
いや違う。
違う。
女が好きなんじゃない
桃が好きなんだ。
桃が好き
桃がいい
桃しかいらない。
「これが恋か……」
相手が男であれ女であれ自分から人を好きになったことがなかったから
これが初恋のような気がする。
この年で初恋
十七で
引くわー。
でもみんなが夢中になっている恋というもの
それをやっと知ることができた。
桃
大好き。
早く会いたい
お喋りしたい
もっと近づきたい
触れたいし触れられたい
私のことを好きになってもらいたい
他の誰かに取られたくない。
こんな想い
紫苑も桃に感じているんだろうか。
渡さないよ
お前に桃は渡さない
そんな声が聞こえるようだった紫苑の態度
私と同じように桃に対して性的欲望まで感じているかはわからないけれど
家族愛を超える溺愛を紫苑から感じた。
ライバルとして不足はない。
今日の席での会話から
名門女子高の生徒会長で頭脳明晰
趣味でバンドのボーカルをしているという情報を得た。
いかにもな輝かしい肩書だ。
しかしこの年で爆発した初恋パワーをなめてもらっては困る。
紫苑が囲いこんでいる桃との世界
その真ん中をぶち抜いてやる。
「負けられない……負けられない戦いがここにある……っ」
こうして桃を巡る戦いの火ぶたは
本日私によって一方的に切って落とされたのだった。