
らゔぃあん☆ぴーち!
第4章 あ
一緒に暮らし始めてわかったことは
桃と紫苑は本当に仲がいいということ。
家にいる時はいつも二人一緒にいて
仲睦まじくお喋りしながらあれこれしている。
同じ女子高に通っているし話題も合うのだろう。
しかしそれに怯んだりする私ではない。
「ねーねー、何してるの?」
二人並んでソファに座りタブレットを覗き込んでいるモモシオ。
顔を上げた紫苑はまた邪魔しに来やがったかとでも言いたげな表情だが
こじらせ続けた末に爆発した初恋パワーは遠慮など知らない。
「あ、朱音。今紫苑と秋のお洋服見てたの」
「へー。そうなんだ」
「見える?ここに座ったら?」
「うん!」
桃を真ん中にして三人で座るというこのシチュエーションもお決まりになってきている。
私と紫苑は桃と話したがり
桃は私と紫苑の二人が相手で忙しい。
「このワンピース、桃に似合いそうだね」
私がそう言えば
「こっちのほうが似合うんじゃないか?」
紫苑がさりげなく牽制。
「どっちも可愛いー」
「紫苑にはこれかな?」
「朱音、お前が指差してるのはチワワ用の服だぞ」
「可愛いのに」
「じゃあ朱音にはこれだな」
「猫用じゃん」
「あははっ!」
私と紫苑は基本的に互いをおとしめあったり蹴落としあったりしているのだけれど
それもネタと捉えているのか桃がよく笑うので
ぱっと見は仲良し三人組だ。
私と紫苑のやり取りがエスカレートしたり雲行きが怪しくなってくると
「もー、二人とも。仲良くしてっ」
桃がやんわりと仲裁に入る。
小さな唇を尖らせるそのプンとした顔が可愛くて
私も紫苑も骨抜きになって丸く収まる。
でもやっぱり私は三人で仲良くしたい訳じゃなくて
桃と、仲良くしたい。
桃と二人だけでお喋りしたり
遊びに行ったり
いい雰囲気になったりしたいんだ。
桃と紫苑は本当に仲がいいということ。
家にいる時はいつも二人一緒にいて
仲睦まじくお喋りしながらあれこれしている。
同じ女子高に通っているし話題も合うのだろう。
しかしそれに怯んだりする私ではない。
「ねーねー、何してるの?」
二人並んでソファに座りタブレットを覗き込んでいるモモシオ。
顔を上げた紫苑はまた邪魔しに来やがったかとでも言いたげな表情だが
こじらせ続けた末に爆発した初恋パワーは遠慮など知らない。
「あ、朱音。今紫苑と秋のお洋服見てたの」
「へー。そうなんだ」
「見える?ここに座ったら?」
「うん!」
桃を真ん中にして三人で座るというこのシチュエーションもお決まりになってきている。
私と紫苑は桃と話したがり
桃は私と紫苑の二人が相手で忙しい。
「このワンピース、桃に似合いそうだね」
私がそう言えば
「こっちのほうが似合うんじゃないか?」
紫苑がさりげなく牽制。
「どっちも可愛いー」
「紫苑にはこれかな?」
「朱音、お前が指差してるのはチワワ用の服だぞ」
「可愛いのに」
「じゃあ朱音にはこれだな」
「猫用じゃん」
「あははっ!」
私と紫苑は基本的に互いをおとしめあったり蹴落としあったりしているのだけれど
それもネタと捉えているのか桃がよく笑うので
ぱっと見は仲良し三人組だ。
私と紫苑のやり取りがエスカレートしたり雲行きが怪しくなってくると
「もー、二人とも。仲良くしてっ」
桃がやんわりと仲裁に入る。
小さな唇を尖らせるそのプンとした顔が可愛くて
私も紫苑も骨抜きになって丸く収まる。
でもやっぱり私は三人で仲良くしたい訳じゃなくて
桃と、仲良くしたい。
桃と二人だけでお喋りしたり
遊びに行ったり
いい雰囲気になったりしたいんだ。
