らゔぃあん☆ぴーち!
第8章 ち
「家族としてじゃなくて、恋人どうしとして、桃と愛し合いたいんだよ」
「桃と恋愛したいんだ」
「どっちかだなんて、絶対に選べないよ。絶対に」
何も知らない桃を引っ張り出してきて私と紫苑は想いを告白
桃は二人から恋愛感情を持たれていたとは夢にも思っていなかったらしく
ただただ驚いていたけれど
どちらかを選んで欲しいという私と紫苑の申し出に
選ぶことはできないと首を振り続け
話は平行線となっていた。
「私は、本当に二人のことが大好きなの。紫苑には紫苑の良さがあって、朱音には朱音の良さがあるの。比べられるようなものじゃないの。三人でずっと一緒に、仲良く暮らしていきたい」
「それじゃ生殺しなんだよ桃」
「そうだ桃。どちらか選んで欲しい。自分か、朱音か」
「頼む。恨みっこなしだから。振られたほうは桃から手を引いて、潔く二人を祝福する。約束は守るから」
「さあ選んでくれ、桃」
「桃」
「選ぶなんて絶対に無理。それならいっそ二人から離れたほうがましだと思うけど、大好きな二人から離れることなんて、できないよ」
「桃!」
桃は俯き顔を上げない。
もうダメか
もう無理か
今日のところは諦めて
またしばらくは生殺し状態で過ごしていくしか……
「だから、」
桃はそう言うと
思い切ったように顔を上げた。
「どっちもじゃ、ダメですか」
「桃と恋愛したいんだ」
「どっちかだなんて、絶対に選べないよ。絶対に」
何も知らない桃を引っ張り出してきて私と紫苑は想いを告白
桃は二人から恋愛感情を持たれていたとは夢にも思っていなかったらしく
ただただ驚いていたけれど
どちらかを選んで欲しいという私と紫苑の申し出に
選ぶことはできないと首を振り続け
話は平行線となっていた。
「私は、本当に二人のことが大好きなの。紫苑には紫苑の良さがあって、朱音には朱音の良さがあるの。比べられるようなものじゃないの。三人でずっと一緒に、仲良く暮らしていきたい」
「それじゃ生殺しなんだよ桃」
「そうだ桃。どちらか選んで欲しい。自分か、朱音か」
「頼む。恨みっこなしだから。振られたほうは桃から手を引いて、潔く二人を祝福する。約束は守るから」
「さあ選んでくれ、桃」
「桃」
「選ぶなんて絶対に無理。それならいっそ二人から離れたほうがましだと思うけど、大好きな二人から離れることなんて、できないよ」
「桃!」
桃は俯き顔を上げない。
もうダメか
もう無理か
今日のところは諦めて
またしばらくは生殺し状態で過ごしていくしか……
「だから、」
桃はそう言うと
思い切ったように顔を上げた。
「どっちもじゃ、ダメですか」