
らゔぃあん☆ぴーち!
第2章 ゔ
「───本当に朱音ちゃんって素敵よね。すっとした凛々しい感じの美人さんで、ロングヘアも艶やかで綺麗だし、黒で統一したカッコいい系のファッションもすっごく似合ってるわ」
そして佐藤さんいや新しいお母さまは私をやたらと褒めてくれる。
悪い人ではないようだ。
いやむしろめっちゃいい人。
ほんわかとした癒し系だしなんと言っても桃の母親
こんな天使のような娘を産み育てた人なのだから聖母と呼びたいくらいです。
「ゴシック系が好きなので、それっぽいファッションばかりです」
「朱音は黒ばっかり着るんだよね。俺は桃ちゃんみたいな女の子っぽい可愛い服を着て欲しいんだけどさ」
「似合わんだろ」
「ほら喋り方も女の子っぽくなくて、なんか武士みたいでさ。剣道やってるせいかねえ」
「誰が武士だ」
私とダメ親父のやり取りにうふふっと楽しそうに笑う桃
その笑顔が眩しくて目が眩む。
何かの攻撃魔法か。
「剣道をやってらっしゃるんですか」
桃が澄んだ瞳を私に向ける。
「うん。小学二年生の時から」
家にはトロフィーとかいっぱいあるし強豪高の剣道部の主将だしこの前の全国大会で優勝したしとか自慢したかったが堪える。
「わあ、そんなに小さい時から?カッコいいですね。すごく姿勢もいいし凛としてらっしゃるのはそういうことなんですね」
カッコいい
凛としてる
リフレインしながら極上の笑顔と共に胸にしみ込んでいく。
「朱音さんみたいな素敵な方がお姉さまになるなんて、本当に嬉しいです」
お姉さま
くらり
眩暈に耐え切れず危うく手にしていたコーヒーをぶちまけるところだった。
尊い。
尊みが過ぎる。
こんな天使と一つ屋根の下に住まうことができるなんて
ダメ親父に初めて心から感謝したい。
グッジョブ
グッジョブだダメ親父!
「お待たせー」
不意に聞こえたハスキーボイス
会話に夢中だった私達は一斉に声のほうへ視線を向けた。
そして佐藤さんいや新しいお母さまは私をやたらと褒めてくれる。
悪い人ではないようだ。
いやむしろめっちゃいい人。
ほんわかとした癒し系だしなんと言っても桃の母親
こんな天使のような娘を産み育てた人なのだから聖母と呼びたいくらいです。
「ゴシック系が好きなので、それっぽいファッションばかりです」
「朱音は黒ばっかり着るんだよね。俺は桃ちゃんみたいな女の子っぽい可愛い服を着て欲しいんだけどさ」
「似合わんだろ」
「ほら喋り方も女の子っぽくなくて、なんか武士みたいでさ。剣道やってるせいかねえ」
「誰が武士だ」
私とダメ親父のやり取りにうふふっと楽しそうに笑う桃
その笑顔が眩しくて目が眩む。
何かの攻撃魔法か。
「剣道をやってらっしゃるんですか」
桃が澄んだ瞳を私に向ける。
「うん。小学二年生の時から」
家にはトロフィーとかいっぱいあるし強豪高の剣道部の主将だしこの前の全国大会で優勝したしとか自慢したかったが堪える。
「わあ、そんなに小さい時から?カッコいいですね。すごく姿勢もいいし凛としてらっしゃるのはそういうことなんですね」
カッコいい
凛としてる
リフレインしながら極上の笑顔と共に胸にしみ込んでいく。
「朱音さんみたいな素敵な方がお姉さまになるなんて、本当に嬉しいです」
お姉さま
くらり
眩暈に耐え切れず危うく手にしていたコーヒーをぶちまけるところだった。
尊い。
尊みが過ぎる。
こんな天使と一つ屋根の下に住まうことができるなんて
ダメ親父に初めて心から感謝したい。
グッジョブ
グッジョブだダメ親父!
「お待たせー」
不意に聞こえたハスキーボイス
会話に夢中だった私達は一斉に声のほうへ視線を向けた。
