
らゔぃあん☆ぴーち!
第2章 ゔ
「紫苑!もー、遅かったじゃない」
佐藤さんが立ち上がる。
すっかり忘却の彼方にあったもう一人の家族の存在
軽やかな足取りでやって来る彼女を迎えるべく私達も立ち上がった。
「悪い。ミーティングが押しちゃって。ごめんごめん」
紫苑は片手をあげ佐藤さんに軽くそう言うと私とダメ親父に向き直り
余裕たっぷりの微笑みを浮かべ
その手を握手を求めるようにダメ親父に差し出した。
「紫苑です。佐藤紫苑。よろしく」
キザだ。
キザ過ぎる。
しかし悔しいことにそのキザっぷりが大層似合っている。
私と同じくらいの長身
ギザギザとした長めのショートカット
モデル体型をこれでもかと際立たせている黒のぴちぴちタンクトップ
FFの主人公にこんなんいたな
それの女体化
つまり超イケメン女子だ。
呆気にとられた風のダメ親父に続き私も握手を求められて
「遅れてごめん。よろしく」
存在感を込めた握力
微笑みながらも人の目の奥を見るような強い眼差し。
こいつ
なんか
ちょっと
ヤダ。
型通りの挨拶を終えると紫苑は桃の横にどさりと腰を下ろして
「桃、何飲んでるの」
「えっと、ローズティーです」
「一口頂戴。走って来たから喉乾いてて」
紫苑はティーカップを手に取り桃を見つめながらごくりと飲むと
「可愛いねその服」
「えへへ。この前紫苑とショッピングに行って買った時のなの」
「知ってる。似合ってる」
見つめあい微笑みあう二人
紫苑は桃の襟についているリボンに手を伸ばし微妙な傾きを直した後
そのまま自然に桃の髪を梳くように撫でた。
「髪、下ろして来たんだ」
「はい。ばたばたしちゃってアレンジする時間がなくて」
「これでもまあ普通に可愛いいけどね」
おいおい
付き合ってんのかおい。
佐藤さんが立ち上がる。
すっかり忘却の彼方にあったもう一人の家族の存在
軽やかな足取りでやって来る彼女を迎えるべく私達も立ち上がった。
「悪い。ミーティングが押しちゃって。ごめんごめん」
紫苑は片手をあげ佐藤さんに軽くそう言うと私とダメ親父に向き直り
余裕たっぷりの微笑みを浮かべ
その手を握手を求めるようにダメ親父に差し出した。
「紫苑です。佐藤紫苑。よろしく」
キザだ。
キザ過ぎる。
しかし悔しいことにそのキザっぷりが大層似合っている。
私と同じくらいの長身
ギザギザとした長めのショートカット
モデル体型をこれでもかと際立たせている黒のぴちぴちタンクトップ
FFの主人公にこんなんいたな
それの女体化
つまり超イケメン女子だ。
呆気にとられた風のダメ親父に続き私も握手を求められて
「遅れてごめん。よろしく」
存在感を込めた握力
微笑みながらも人の目の奥を見るような強い眼差し。
こいつ
なんか
ちょっと
ヤダ。
型通りの挨拶を終えると紫苑は桃の横にどさりと腰を下ろして
「桃、何飲んでるの」
「えっと、ローズティーです」
「一口頂戴。走って来たから喉乾いてて」
紫苑はティーカップを手に取り桃を見つめながらごくりと飲むと
「可愛いねその服」
「えへへ。この前紫苑とショッピングに行って買った時のなの」
「知ってる。似合ってる」
見つめあい微笑みあう二人
紫苑は桃の襟についているリボンに手を伸ばし微妙な傾きを直した後
そのまま自然に桃の髪を梳くように撫でた。
「髪、下ろして来たんだ」
「はい。ばたばたしちゃってアレンジする時間がなくて」
「これでもまあ普通に可愛いいけどね」
おいおい
付き合ってんのかおい。
