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恋人がサンタクロース🎅

第1章 恋人がサンタクロース


「ああっ、今ぁ、かわいいってぇ、思ったでしょう?」

「お、思ってねぇよ…」

「もう、ビッツくん相変わらず素直じゃないんだからぁ…」

 そう…

 コイツはいつも、こんな俺の、心の隙間に入ってくるんだ…

「くっ、そ、それにビッツくんって呼ぶなよ」

「ええ、だってぇ、ポークビッツじゃん」
 と、また、満面に笑みを浮かべて言ってくる。

 確かに俺のは、ヤツに比べたら…

 ヤツの鬼頭、あ、亀頭に比べたら…

 ポークビッツのサイズなのだが…

「ねぇ、早くぅ、入れてよぉ…
 寒くてぇ…」
 そう言いながら震えるポーズをしてきた。

 そう今夜は寒い…

「あっ、ママぁ、女の人のサンタクロースがいるう」
 と、三軒隣の部屋の男の子が部屋から出てきてそう叫んだ。

「うん、そうねぇ、いいわねぇ…

 恋人がサンタクロースなんてねぇ…」
 と、母親が娘に言った。

「あらぁ、ボクぅ、メリークリスマス」
 ヤツは嬉しそうにその子供に声を掛ける。

「おい、よせよ」

「ねぇ、恋人がサンタクロースってぇ、あの子のママに言われたぁ」
 また満面な笑みを浮かべてくる。

 くっ、かわいい…

 そうなんだ、ヤツのミニスカサンタは本当にかわいいのだ。

 そしてミニスカから伸びる脚がまた、この仕事で疲れている俺の心を刺激してくるんだ…

「ほらぁ、チキンとケーキを持ってきたからさぁ…
 早く、部屋に入ろうよぉ」

「あ、うん…」

 仕方ない…

 こんなヤツでも…

 こんなおちんちんの付いている女の子でも…

 いや、とてもおちんちんとは云えない、巨大でえげつない鬼頭の付いている女の子でも…

 今夜の仕事に疲れ果てた俺の心を十分に癒してくれる…

 一夜限りのサンタクロースの恋人なのかもしれないな…

 そして背の高いサンタクロース…

 本当は、内心…

 ワクワクしていたんだ…

 だってクリスマスだから…


「あっ、また、かわいいって思って見てたでしょう?」

「み、見てねぇよ」

「ウソ、嘘、もういい加減に、わたしの事を認めちゃいなさいよぉ」

「う、うるさい」

 本当は認めているんだ…

 きっと…

         Fin~♪♡




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