diary
第1章 Prologue
セミの鳴き声が聞こえる。まだ5月なのに
私はセミの大きな鳴き声で目が覚めた。気持ちのいい目覚めとは言えない。
だってまだ朝の4時。私はセミの鳴き声によって無理やり起こされた
二度寝しようと思ったがセミの声がうるさすぎて眠れそうにない
窓を開けてセミにうるさいと言おうか迷ったがさすがにそんなバカなことは私はしない
それに誰に見られているか分からないし私のお父さんの顔を汚すわけなはいかない
父は有名企業のCEO。まぁ代々受け継がれてきている会社で父はたまたま長男で跡継ぎだったけどね
父は3人兄弟の長男。弟が1人いて父は男女の双子でありお姉さんの方はモデル兼社長夫人。
企業拡大のための政略結婚だったみたいだけどお互い見た目も中身も完璧な人達だから合意の上の結婚らしい
まぁ確かにハーフで背も高くて顔も良くてハイスペックな人だもん。手放してしまう方がもったいない。
それに劣らずお姉さんの方もハイスペック。スタイル抜群。ハリウッド女優をしている人。子どもが2人男の子がいる。みんなアメリカにいるから会うことは少ないけど
自分の父の紹介のはずがいつの間にかお姉さんの紹介になってた笑
話を戻します。
父は一言で言うと厳格な人かな。結果だけを見る。結果を出さなければ認めて貰えない。でもそんな父から褒められると嬉しい。それは他の人に褒められるよりも
母もモデルをしている。母はドイツとロシアのハーフ。お姉さんに劣らずのスタイルに加え、綺麗な青い瞳にキリッとした綺麗な顔立ち。私の自慢の母。
母の性格を一言で言うなら夜に舞う蝶のような人かな。ん?と混乱するような表現の仕方ですよね。でも詳しく知れば知るほどそうかもってなると思うな