diary
第6章 処置室
私はいきなりパンツとズボンを太ももの真ん中ぐらいまで下げられ恥ずかしさと恐怖から堪えていた涙を流しながら訴えた
「やだやだ!やめて!やらない!」
私が固定から逃げようと力を入れて動き始める。看護師さん達はみんな力を加えて体重をかけて抑えた
看護師さんも佐藤先生も「大丈夫だよ〜動かないでね〜」って沢山声をかけるが私の中の恐怖はピークでそんな励まし全く聞こえなかった
そして千葉先生が私の足の付け根をサッと消毒する
私の恐怖はピークを超えた
「お願い!本当にやめて!お願い」
私の訴えは虚しくも少しも届かなかった
「動くなよ、頑張れ」
千葉先生がそう言うとみんなさらに力を入れ押え始め、太めの針が私の足の付け根から入ってきた
それは今まで感じた痛みの中で1番痛かった
「いや”ぁぁぁ!痛い痛い!やだやだ!やめて!」
悲鳴にも似た泣き声で私は泣き叫んだが千葉先生の手は止まらない。むしろもっと痛くなる
針を刺したあともグリグリと奥まで進める。これが想像を絶する痛さだった
「痛いね〜頑張れてるよ〜もう少しで終わるからね〜」とみんな声をかける
私は痛みに耐えることに集中するために叫ぶのを辞め、体に力を入れて痛みに耐えた
看護師や佐藤先生には「力入れないよ〜リラックスだよ」って言われたけどずっと無視してしまった
そして千葉先生がゆっくりと針を足から抜いた
「さーちゃん!頑張ったね!終わったよ!」と佐藤先生が声をかけると看護師さん達も声をかけた
針が抜かれてもなおジンジンと痛むし、男の看護師さんに傷口を強く抑えられとても痛く涙は一向に止まらなかった
左腕を抑えていた女の看護師さんが私の血液を受け取って部屋から出ていった