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diary

第6章 処置室


しばらく傷口を抑えられ血が止まったみたいだった

馬乗りをしていた看護師さんはベットから降り、私は起き上げられ、佐藤先生の膝の上に座らせられた

とりあえず涙でぐちゃぐちゃな顔を蒸しタオルで佐藤先生が拭いてくれた

「さーちゃん泣きすぎ笑、でも頑張ったね〜偉い偉い。あと1個頑張ったらベットに戻って体休めようね〜」

そう言われると佐藤先生にぎゅっと抱きつかれ体を押えられ、男の看護師さんに右腕を抑えられると千葉先生がサッと消毒をして注射器を刺した

これがまた普通の注射の何倍も痛かった

「いや”ぁぁヒクッ…痛い痛い!もう辞めて…」

私が訴えるように言うが千葉先生の手は止まらない。佐藤先生がまたギュッ抱きしめて声をかけてくれる

「ごめんね〜痛いね、でももう終わるからね〜!よし終わった!頑張ったね」

注射が終わったあとは佐藤先生に顔を綺麗に拭かれながら看護師さんに注射した後を揉まれる

これもとても痛かった

近くにいた人みんなが褒めてくれる。私に処置をした千葉先生は私の正面まで来た

私は佐藤先生に抱きついて止まらない涙を流していた。

千葉先生が私の目線までしゃがんだ。私は千葉先生の顔を見てビクッとした。また何か痛いことされるかもって怖かったから

するとまた優しそうな顔でニコッと笑って頭を撫でた

「よく頑張った、偉かったな」と言いながら

私はその言葉にもう終わったという安心感と嫌だったどうしようも無い気持ちが溢れてさらに涙を流した

佐藤先生は「もう大丈夫だからそんなに泣かないよ〜」と声をかける。

しばらく佐藤先生に抱かれたままグズグズと涙を流した。その間に看護師さんや千葉先生は片付けを終えた

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