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diary

第6章 処置室


「そろそろベットに帰ろっか」と佐藤先生が声をかけてきた

まだ足も腕もジンジンして痛みがあってグズっていた。

すると近くにいた千葉先生が佐藤先生から私をもらっていきなり抱き上げた

さっきまで千葉先生に散々痛い処置されて千葉先生への恐怖心ができてしまった。

私は自分でも気づかないうちにみるみる目に涙が溜まり始めた

千葉先生が私を抱き上げてすぐに佐藤先生も立ち上がって私の顔を優しそうな目で見た

「ふふ笑、大丈夫だよ〜!もう千葉先生は痛いことしないからね〜」

と少し笑いながら佐藤先生は私に言った

そう言われてもやっぱりさっきの注射などが痛すぎて恐怖心は薄れない

佐藤先生は呑気に

「千葉先生見て〜、さーちゃん千葉先生に抱き上げられただけでまた泣きそうになってる笑、千葉先生さーちゃんを余計に泣かせないでよ〜。千葉先生まず見た目が怖いよね〜笑、ねーさーちゃん?」

とニコニコと笑いながら言っていた。佐藤先生は場の雰囲気を和ませようとしてくれた

「さーちゃん?もう何もしない。これ以上泣くとさらに苦しくなるからもう泣かない。分かった?」

千葉先生は佐藤先生を一瞬睨んだあと私に真っ直ぐな瞳でそう言った

私がうんと頷くと千葉先生は少し表情を和ませた

その後はここへ来た時と同じように千葉先生が私を抱っこして看護師さんがコードや点滴を持ってきてくれた


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