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diary

第7章 初めての入院生活



それからまたしばらくぼーっとしていると暗めの青のスクラブを着た綺麗な女の人が「失礼します」とカーテンを開けて私の所へ来た



「さやかちゃん?かな?」


私はビックっとしたが小さく頷いた


「怖がらないで大丈夫だよ、今日さやかちゃんの検査を担当する桃川って言います!小児科の子達はみんな桃ちゃんって呼んでるから桃ちゃんって呼んでもいいしさやかちゃんの好きなように呼んでいいからね〜、早速検査する部屋まで車椅子で一緒に行こっか!」



ってにこにこの笑顔で言うからつられて頷いて桃川さんに支えられて車椅子に移動した


ここの部屋と処置室以外行ったことがないから部屋を出ると少し新鮮だった。病棟の廊下をキョロキョロと見回したり、入院している小さな子達に見られたり、私が見たりしていた


「さやちゃんって呼んでもいい?」って私の顔を見ながら聞いてきて私が小さく頷くと嬉しそうにやったと言っていた。


どことなくさきに似ているような…



桃川さんは小児科で人気なようですれ違う子ども達みんなに「ももちゃん!」って手を振られたり、声をかけられたりしていた。


その度に桃川さんは嫌な素振りを一切せず「今はお仕事中だからまた後でね〜」って手を振り返していた



私も1度は誰かにこうやって慕われたいなって思うけど私には向いて無さそうだからすぐに諦めた



小児科病棟を抜けるとそこからは嫌でも病院と感じる廊下だった。小児科の廊下は動物の絵など色んな絵が書いてあったりかわいいイラストがあったり人形が置いてあったり病院だけどどちらかと言うと保育園みたいな感じがする



ここの廊下は観葉植物が所々置いてあったり渡り廊下は横が全てガラスで外を見られて新鮮な感じもした




でも検査の部屋が近づくにつれて少し薄暗くなってくる。私は段々緊張が増してきた







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