テキストサイズ

diary

第8章 入院生活②



足の付け根に麻酔の注射をするみたい。昨日の嫌な記憶がフラッシュバックする



緊張と恐怖でガチガチに固まっていると消毒をされ麻酔の注射がされた


んッーーーーー!痛いッ


朝した注射より痛いッ……


私は反対側を向いて全身に力を入れて痛みに耐えた


「痛いね〜、すぐ終わるからね。よし終わり!頑張った!」って原田先生が言うと看護師さんたちによる固定が無くなった




そして今朝と同様しばらく時間を置いた後足の付け根辺りを何度も触られ感覚があるかを聞かれた。もちろん感覚がなくなってきたため私は首を振った


すると直ぐにまた看護師さんたちによる完璧な固定をされ検査が始まった


「さやかちゃん、今からチューブ入れていくからね〜、痛くても動かないでね、ごめんよ〜」


と言ってチューブを足の付け根から入れ始めた


最初は何も感じなかったがチューブが進むにつれて身体の中から鈍い痛みがする


私が動こうとすると看護師さん達は抑える力を強められ動けないやうにする。


「んヒクッ…痛いッ痛い〜やだ〜グスッ…痛いッ…泣」


私は涙を流して痛いからやめてって言うことを訴えるが全く聞いて貰えなかった



「ごめんね〜痛いよね〜、あと少しだから頑張るよ〜」って原田先生や看護師さん達が慰めてくれる



私はしくしくと声を抑えて痛みに耐えながら涙を流した



しばらくすると検査も終わったみたいでチューブが抜かれたあと傷口を原田先生によって強く抑えられた


これもまた痛かった


もう痛いって言っても辞めてくれないから私は離された手で顔を覆い隠して涙を流した


「ごめんね〜、これで最後だから!ここ抑えないと血が止まらなくなっちゃうからごめんよ〜」って申し訳なさそうに原田先生が言う


もうやだ……病院なんて大嫌い


帰りたい……








ストーリーメニュー

TOPTOPへ