素敵な飼い主様
第4章 ダンスパーティー
「なので、強制的に着替えさせろとのご命令です。失礼ですが紫苑様・・・お許しください」
「ち、ちょっとま―――――」
言いかけた時、あたしの身体に電流が走り、意識が途切れた。
***
「――――さま」
「――――おんさま」
「紫苑様!!!」
「ひいぃぃぃ!!」
耳元で大きく叫ばれたあたしは、変な奇声を上げながら飛び起きた。
まだビリビリしてる身体に、思うように力がはいらない。
「大丈夫ですか?紫苑様」
何が起こったのかわからないけれど、身体の心配なんてするほどじゃない。
ダンスパーティーにいかなくちゃいけないことのほうは重大だ。
「・・・大丈夫じゃない。大丈夫じゃないからダンスパーティーはいかな「行くんだ」
いかない。そう言おうと思ったのに、低い声でそれは遮られた。