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素敵な飼い主様

第1章 1





***


いつもと同じように、パンツは履かずに出かける。



それをターゲットに見せて誘うのが、あたしのやり方。



あたしは、何食わぬ顔でファミレスに入った。


ここなら音が大きいし、多少大きく喘いだとしても大丈夫。



「いらっしゃいませー」



愛想よく店員さんに迎えられ、あたしはお金を持っていそうな人を探した。



けれど、時々例外がある。

時々、というか。

頻繁に。



「あれ~?お姉さん一人?!」


「めっちゃ可愛いじゃん!俺らといいこと、しない?」


ナンパをしてくるのだ。
金もなさそうな、貧相な男たちが。



今回だって、見ろ。
ただ髪を染めて、ピアスして、いかにもチャラそうな奴らの群れじゃないか。



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