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素敵な飼い主様

第4章 ダンスパーティー





「や、やめてくださいっ」



端にいるあたし達の声なんて、誰にも聞こえない。



どうしよう・・・神矢!!



「あなた?何をしていらっしゃるの?」


その時、聞こてきた刺の含む声。



泣き目で振り向くと、いつか見たことのある、女性がいた。



そう、彼の婚約者だった人。
きっと今は、妻。



「す、清麗・・・」



「あら、あなた。まだ彼に付き纏っているのかしら?」


ギラっと光る瞳に、身体が震えた。



違う、そう言いたくても、声がだせない。



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