100回射精したら付き合ってあげる♡
第10章 恋人
心配していたせいか夜になるまでの今日一日がすごく長く感じた。
風呂の後に会う約束をしていて、今日泊まる所は温泉が有名な大浴場だったけど湯船にも浸からずに誰よりも先に風呂から出た。
雪ちゃんにメッセージを送りながら部屋に向かって歩いていると違うクラスの男子が話をしているのが聞こえる。
「どの班の女子の部屋行くんた?」
「長谷川さんのいる班の女子に行くって言ってあるよ」
「やるなぁ!今まで長谷川さんと話した事ないから話せるチャンスだよな」
「あんな可愛いなんて思わなかったし」
そんな会話が聞こえて俺は急いでその男子達のところへ向かった。
「なぁ!その話、行くなら無駄だから!」
「なんだよお前…」
「2組の武山だっけ?」
「そうだよ、悪いけど!雪ちゃんは俺と付き合ってて今から俺と会う約束してるから狙っても無駄だから」
「長谷川さん面倒臭いのと付き合ってんだな。付き合ってるのも信じられないな」
「マジで付き合ってるって!何で信用されないんだよ」
「2組だったら長谷川さんの相手大野ならわかるけどなぁ」
「なんかチャラそうだから長谷川さんの相手として微妙じゃん」
「お前ら……初めて話すのに俺の事いじってくるの早すぎだろ!っつーか、俺も雪ちゃんと会う約束してるから一緒に部屋行く!」
部屋に置いてくる予定だった風呂場用の荷物を持ったまま俺も一緒に雪ちゃんのいる部屋へと向かった。