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高校二年夏休みの事。


男5人で俺の家に集まってゲームをしたり、漫画読んだり、動画見たり、それぞれ好きなように過ごしていた。


「……って！お前ら、夏休み中うちに来過ぎだろ！自分の家でやれよ！」

「今更じゃん」

「海斗(カイト)の家何でも揃ってて快適だしな」

「今日も泊まっていいー？」

「なぁっ！俺達青春真っ只中じゃん！？何処か行こうよー！」

完全にダレている中で俺がそう叫ぶと、中学の頃から一番仲の良い淳(ジュン)のスマホが鳴った。

「あ、悪い。陽葵(ヒマリ)から着信入った。出てくる」

淳はそう言って俺の部屋を出て、廊下で夏前から付き合い始めた彼女と楽しそうに通話を始めた。

「…そうだ！俺、彼女が欲しい！」

「海斗がまた何か言い出したよ」

「みんなだって一学期はノリノリで合コンとか企画したりしたじゃん！また何かやろうよ」

「もう合コンやりたくねぇよ。俺達すげぇ頑張ったのにちょっと顔出した淳ばっかりモテて悲惨だったの忘れたのか？」


そう。その時の合コンは本当に悲惨だった。
あの時淳はまだ彼女の小山(コヤマ)とは付き合う前で、合コンも参加の予定だった。