VOICE
第27章 我に返る
「それに憧れてる人が居るからダメって
言われちゃった…」
「それってアンタの事だろ?」
「今すぐ…
琥珀の居る教室に行ってあげたら?」
黒曜「…残りの唐揚げ1つ、くれてやるよ」
「おっ、マジで♪サンキュー♡」
「まぁ、アンタが琥珀に振られたら
俺、いつでも抱かれて良いからね?」
黒曜「うるせぇッ!!」
俺は、それだけチャラ男に伝えると
空の弁当箱を持って
琥珀さんの居る教室へと向かった…
琥珀さんは…
何故、いきなり俺を避けているのか
知りたかった…
「はぁ…羨ましい悩みで良いなぁ…」
チャラ男は、唐揚げを味わいながら
そう呟いた…
「あぁ…客が、ふたりも減っちゃった…」
「でも、まぁ、いっか…
俺なら、すぐ見つけちゃうし♪」