VOICE
第4章 黒曜の気持ち
琥珀「ん、う~ん…SEKIさん…好き…」
えっ…今…何て…?
黒曜「あの…琥珀さん…?」
琥珀「う~ん…SEKIさん…違います…」
寝言…なのか…?
あまり…寝言に話し掛けない方が…と
思うけど…
黒曜「琥珀さん?…何が違うんですか?」
琥珀は寝返りをうち…俺の方へ顔を向け…
琥珀「名前…HaKUって…言って下さいね…」
黒曜「HaKU…さん…?」
琥珀「最近、疲れてて…
お疲れ様です…って…」
黒曜「…言って欲しいんですか…?」
琥珀は踞り布団を握りしめ…
恥ずかしそうに…
琥珀「…はい…」と頷いた…
黒曜「HaKUさん…お疲れ様です…」
琥珀は寝ているにも関わらず…
ビクッ…と身体が動いた…