VOICE
第9章 すれ違い…【琥珀】
確か…冷蔵庫の中に…夕べ作っておいた
作り置きの、おかずがあるから大丈夫かな?
僕は…行儀が悪いけど…キッチンで
立ち食い…なのには…訳がある…
大学に行かなきゃ…少し早い時間帯…
本当は寝ていたいけど…
黒曜くんに…会いづらい…
とりあえず置き手紙…
そして自分の部屋へ行き…
リュックに必要な物を入れ…
まだ寝ている…黒曜くん…
琥珀「黒曜くん…ごめんね…」
気持ちを伝えられなくて…ごめんね…
大好きだよ…ありがとう…
僕は…黒曜くんの髪に触れ…
頬っぺたにキスをした…
琥珀「行ってきます…」
僕は玄関の扉を開け…大学へと向かった…