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魔法王国で前途多難!?

第1章 始まり

グレンビルはとりあえず無視でいいわ。

魔法の力は強いのに、頭は足りないんだもの。



「グレンビル、私ご飯を食べに行きたいの」


「そうなのか? 俺も一緒に…」


「悪いけど、1人でゆっくりしたいの。また今度ね」




グレンビルは追い払って、1人優雅に食事処の屋台に向かう。



「ジュリお姉ちゃん!」


パタパタと走る足音と、私を呼ぶ声に足を止めた。




「ティオ! 久しぶり。元気だった?」



ティオはロビンの弟で10歳。まだ魔法はない。




「元気だよ! お姉ちゃんは何してるの?」


「私はこれから食事に行くの。ティオも一緒にどう?」


「行く! あ、兄ちゃんにお金もらってこないと」


「いいわよ。ティオの分は私が出すわ」




私はひとりっ子なのでティオには甘い。

優雅な食事もティオと一緒ならウェルカムよ。

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