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魔法王国で前途多難!?

第1章 始まり

私とティオは屋台でサンドイッチを買って食べた。


「ティオ、口にソースが付いてるわよ」


口いっぱいに頬張るティオの顔をナフキンでそっと拭いてあげた。



「ありがとう。お姉ちゃん」



ごくんと勢いよく飲み込んで、ニカッと笑うティオは天使のようだ。



宮への帰り道、ティオが私に尋ねてきた。



「ねぇ、僕の魔法ってどんなのかなぁ?」


「どうだろうねぇ。私もまだ魔法が出てないし…」


「便利な魔法が使えたらいいよね!」


「ほんとよ! 先代の魔法で、草木がよく育つなんてあったんだもの。 あまり使えないじゃない?」




2人で笑いながら宮に戻り、この日1日は何もなく終わった。

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