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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第9章 ラスト・バトル


2機のジムⅢが街へ近付いたとき、既に街の主要道路は壊滅的に破壊されていた


ところどころ火の手があがっている


「マット、これはヤバイぜ?」

「ジェームス、ザックとエイミーを探してくれ
 何か合図をするかもしれん!」


「もう見つけたぜ?あそこだ」



すると2機の眼の前のビルが崩れ落ち、格闘中のサメと旧式のモビルスーツが出て来た


「な、なんだよ?この骨董品はッ!?」

「ザックだな!? 応答しろッ!」

「ああ、来るのが遅えよッ! こっちはまともな武器が無ぇンだッ!!
 うわぁッッッ!」


ザックのジム・トレーナーはサメの尾ひれの一振りで跳ね飛ばされてしまった


2機のジムⅢは同時にビーム・サーベルを抜いた


「アイツ、どこからこんな旧式拾ってきたんだぁッ!? よく今まで耐えれたな?」


「ジェームス、援護してくれ!俺が先に行く」



マット機は瓦礫を飛び越え、ザック機に向かうサメ目掛けて飛び掛かった!


すぐに危険を察知したサメは素早い反応をみせ、ギリギリのところでかわした


「かすめたが、ナノスキンがすぐに修復してしまうぞ?」


2太刀めを振るうも、隣のビルを盾にしてまともに入らさせてくれない


続けて、いつの間にか場所を移動していたジェームス機が、まるでそこに相手が逃げ込む事をわかっていたかのように先回りして待ち構えていた


「はい、いらっしゃい!」


ジェームス機は水平一文字斬りを放った!


並行移動では逃さない、という読みだ


だがサメは大きくジャンプすると2機の頭上を飛び越えて、再び倒れていたザック機に襲いかかる


「ザック!!」

「立てぇ!!」


「くッッ!!」


片膝ついた状態のジム・トレーナーはビーム・サーベルで身構える、




間に合わない!


まともに体当たりをくらい、再び転倒してしまった


「ヤバイ!足のモーターがヤラれた!?」

「ザック、しっかり捕まって!!」

シモンズは瞬間的に背面バーニアを最大出力に噴かせ、路面を滑るように後退させた


路面に火花が散り、機体はグシャと潰れた玩具のように転がった


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