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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第9章 ラスト・バトル


「ザック、無事か!?」

「イテテ、今のはこたえたぜ」

「次が来るぞ!」


サメは容赦なく次の体当たりをしようと狙いを定めていた


「よけろ、ザック!」

「無茶いうな! おい、シモンズ!」

「こっちもダメ! もうこのコ動けないわ!」


ジム・トレーナーは完全にショートし、沈黙した





そのとき、空からビーム・ライフルの光り!


ドォッッッ!と路面がめくれあがる


見上げると上空から無人のジムⅢを牽引したトゥーブス機とジョー機が舞い降りてきた


「ザックちゃん、お届け物ですよ」

「ありがてぇ!」


マットたちがサメの気を引いているあいだに、ザックとシモンズは機体を乗り換えた!


「シモンズ、向こうの機体に乗り込め!
 動かせるだろッッッ!!!」


「教官をバカにしてんのかい?」


2機のジムⅢの頭部のメインカメラに光りが入り、スリープ状態から緊急立ち上げした


2機はゆっくり立ち上がる


「行けるぞ」

ザックは装備を確認する
通常のライフルともう片腕に質量弾のバズーカがあった


「バッチリだぜ! シモンズ、そっちはどうだ」


ザックが振り返ると、すでにシモンズ機は駆け出してバルカン砲を連射していた


「やるねぇ、あの女教官!」


マット、ジェームス、トゥーブス、ジョー、ザック、シモンズの5機がサメを包囲する


だが油断は出来ない、以前はここからダンやアーチー、ブルが反撃されたのだ


「焦るなよ、ナノスキンが修復する前に捉えるぞ」

5機は次々と波状攻撃を開始した!


常に誰かの攻撃が入っていく


だが致命傷には至らない


焼けた皮膚もあっという間に修復されていく


ビーム攻撃はギリギリまでエネルギーを絞っているので、いよいよ効果が無い


バルカン砲は威嚇程度の威力しか無い


数発の質量弾バズーカは効き目はあった

修復に時間がかかっている

だが、質量弾には限りがあるのだ
撃ち込んでも時間を掛けて修復されてしまえば意味がない


ザックは苛立った


“機体が変わっても、トドメを差せねぇッ!?”


皆も次の攻撃を躊躇し始めた……


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