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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第2章 25バンチの訓練コロニー


ダニエル・ワトキンスはそう尋ねられても
言葉に詰まってしまう


何故? どうして?


と、問われても


何が? なぜ私に聞く?
どうしてわたしはこんな目に遭ったのだ?


ダニエルは言葉を返せずに黙ってしまった



「ワトキンスさん、私もおかしな質問をしています、私もわかっています
 答えなくても良いし、適当に合わせても良い

 調書はかなり取りましたので、状況説明でなくても構いません

 ここはもっとフランクな、

 そうだなぁ


 軽いティータイムの時間にくだらない事をおしゃべりする事も必要かもしれない


あなたは紅茶がお好き?
 それともコーヒーですかね?


少し気楽に話しをしてみましょうか?


 サメだからおかしな事になるのかな?
 例えば戦闘機やモビルスーツが襲ってきたら
 あなた、どう思います?」


「何かの紛争に巻き込まれたのか、と思うでしょうね?」


「そうですね、軍属かもしれないし、テロリストの集団かもしれない
 巻き込まれるのは御免ですよね?
 連邦軍の私でも戦闘は恐ろしい
 出来れば関わりたくない


“何か”に襲われるというのは恐怖ですよ

 あなた、何かの恐怖を感じたことはあります?」


「なるほど、さすがはカウンセラーさんですな?引き出すやり方が上手い
 サメが何かの比喩、恐怖心の例え

 そう尋ねられたのですね」


カウンセラーはパァ!と表情を明るくさせ、おどけてみせた


「いやあ!さすがです、ワトキンスさん
 かないませんな!」


「ここで私が憤慨しても、話しを合わせても
 どちらにしても私にはあまり意味の無い事だ」


「どちらに取られても構いませんよ、
 ここはただのお茶の時間ですから」


カウンセラーはニッコリした


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