シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない
第6章 サメ狩り
結局その日の大捜索は大きな成果を得られなかった
小規模な接触はあったものの、追い詰めるまでには至らなかった
サメはそれほど神出鬼没で、素早かった
広範囲から徐々に範囲を狭めていっても、かいくぐられていたことすら気づけない有り様
参戦参謀はモビルスーツハンガーまで降りてきて皆を叱責した
特に小隊長クラスは個別に呼び出される始末
マットもジェームスも飽き飽きしてきた
マットとジェームスの2人が愚痴を言い合いながら、格納庫まで降りてくるすっかりしょげかえってしまったエイミーの姿を見かけた
「おいおい、年頃の娘が脚を広げてうなだれるな! 見ているこっちが凹むんだよ」
「そういっても、落ち込みますよぉ、
わたし撃ち損じてばっかしで……」
「バーーカ! お前だけじゃねぇ、誰も当ててねえんだよ、悔しいことにな!」
「まぁまぁジェームス、そうカッカすんなって
エイミー、すまんな、我々も怒鳴られまくりで気持ちが沈んでるんだ」
「マット隊長やさしい!
それに引き換え、ジェームス隊長は当たり散らしてみっともないです」
「なんだと、このバカ!」
「キャーー!!」
「はいはい、そこまで
で、これからどうする?
参謀はカンカンで冷静さに欠けてる
お前もだけどな
俺達でなんとかしないと……」
「それなんだが、小隊とはまた別の班をつくったらどうかと思うんだけどな……」
「お前もそう思うか?」
2人の隊長はエイミーを見て、ニンマリした
「な、なんですか……????」
エイミーはイヤな予感がした