シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない
第6章 サメ狩り
病室で腰を下ろして3人が並んで座っている
「そうか、エイミーが俺を救ってくれたんだな、サンキュ、おかげで命拾いしたよ
よく咄嗟に反応できたな?
すごいじゃねぇか!」
「ありがとね、エイミー!!」
「は、はぁ…」
“どうしてこのコにお礼を言われてんの?”
エイミーは複雑な気分だ
「偶然ですよ、たまたま正面のエレベーターの軌道からエアーが噴き出してきて、その直後に先輩が飛び出して来たんです」
「でも、そこからちゃんと冷静に対処出来てるじゃねーか? 俺だっとしても、すぐに反応出来なかっただろうな、たいしたもんだよ!」
「たいしたもんよ、エイミー!!」
「あ、ありがとうございます……」
「それよりどうだった? 作戦のほうは?」
「……失敗です、せっかくの大規模作戦だったのに、追い込む事すら出来ませんでした……」
「そんなに速いのか?信じられないな
というか、どうやって駆動してんだ?」
「ダンさんも……、まったく為すすべがなく、
………残念です……」
「……そうだな、ダンは俺より優秀なパイロットだった、そのダンでも歯が立たないとなると、かなり厄介な相手だぜ?
まだネオ・ジオンのほうが相手にしやすい」
「そこでマット隊長とジェームス隊長から、新たな作戦を立案されたのですが……」
「新たな作戦???
大捜索の後に何が出来るって??」
「まぁ、それはザック先輩が復帰してから隊長たちに聞かれたほうが良いかと……、
て、ゆーか!なんでアンタが先輩に抱きついてんのよ!離れなさい!」
「いーじゃない、ふたりでお仕事の話し続けて」
「先輩もなんですか、デレデレしちゃって!」
「デレデレしてねぇ! なぜだかなつかれただけだ! ほらっケイト離れろ!」
「じゃあ、わたしもッ!」
「エイミー、お前は関係ねぇだろッッ!!
ふたりとも離れろッッ!!」
ザックはどうしてこんな事になだてるんだろう、と不思議に思った