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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第6章 サメ狩り


数時間後、マット小隊とジェームス、エイミーが加わった5機のジムⅢが新しい作戦を試していた


「作戦通り行くぞッ! 離れ過ぎるなよ
 エイミー、狙撃ポイントに着いたか?」


「エイミー、ポイント確保しました!
 4機の姿が見えます、作戦開始して下さい」


「よし、俺とブルが先行する、
 少し離れてジェームスとアーチーが反対側に進軍してくれ!
 サークルを広げきったら、そこからエイミー前進だ! みんなエイミーを中心にサークルを移動するぞッ!」


マット機がバーニアを噴いて遮蔽物を乗り越える


左にはブル機がゆっくり外壁沿いを進む


ひとときの間を置いて、先行する2機の反対側にジェームスとアーチーが配置に着く


4機は少しづつサークルを広げていく


全体の動きを俯瞰して見下ろしていたエイミーはあたりを見渡す


「ちょっと、わたしひとりじゃ視認範囲が広すぎない???」


特に動きが無さそうなのでエイミーはマットの合図とともに前進していく


ゆっくりだが、5機のジムⅢは同時に前進していった


「エイミー、動いてるな? やはりもう一機欲しいところだな……」


マットは周囲を警戒しながら先を進んでいった


上を見上げるとコロニーに光りを集める巨大なミラーが見える
 まるで上からフタをするような、ミラーごと落ちてきそうな錯覚にとらわれる


そのミラーを眺めていると、鏡の中に器用に動き回る物体を見つけた


「そこか! バカめ、鏡に映ってるぜ、
 2時の方向に標的発見!
 サークルを縮めろッ!」


マットの合図とともに他の4機も動き出した


エイミーがすかさず目標に何発もライフルをうちこむ


エネルギーは絞ってはあるものの、それでも火柱が上がる


「コロニーに穴が開かなければ良いんだけど!」


エイミーは慎重に、かつ速やかに連射を繰り返した



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