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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第6章 サメ狩り


エイミー機を中心にサークルを動かしていたが、標的を見つめた途端、動きを変え

エイミーは狙撃に徹し、4機のサークルが一気に攻め込み目標を取り囲む


「くたばれぇぇぇぇぇッッッ!!!」

「左右で挟め!」

「撃ちますッッッ!!」


何本もの火柱がコロニー外壁に立ち上がる


「くそ、あんまり続けるとコロニーの外壁が保たないゾッ! いや、当たった!
 いいぞ、エイミー!その調子だッ!」


エイミー機の特殊な大型スナイパーライフルは本来の大出力な能力を活かせないものの、ピンポイントを狙う精密さを備えていた


黒一面の宇宙と無機質なコロニーの外壁だけが広がる世界に何本ものまばゆい輝きが瞬時にまわりを赤く染める


宇宙空間なので爆発音こそ聞こえないが、それはなかなかの規模の爆発だ


「何発も当たってるのに、動きが止まらねぇぞ」

「焼けた跡も付いてねぇ!効いてないぞ!」

「これ以上の破壊力のある武器は使えねぇ!
 どうする、隊長!!」


マットは一定の間隔を保持しながら、相手がすり抜けないよう注意を払っていた


「作戦変更だ! エイミー、Bプランだ!!
 ライフルを変えろッッ!!

 皆もライフル変更!! 粘着弾だッッ!!」



5機は一斉に背中のバックパックに係留していた不骨な銃器に持ち換えた


そして、5機が一斉にピンク色の塊りを射出した


外壁のあちらこちらに粘り付く

エイミー機も遠距離から狙い撃つ


ほとんどが標的を外れ、外壁の遮蔽物に邪魔されるが、ひとつふたつと的中していくのがわかった


5発目、6発目と粘着弾がサメにまとわりついた頃、いよいよ突撃が得意なジェームス機が斬り込んでいった


ビーム・サーベル


光りの剣を引き抜くと、容赦なく相手の身体に斬りつける


深く振り切ったジェームス機は動きを止めずに2太刀目を今度は下からまっすぐ天に昇るかのように振り伸ばした!


ジェームスの動きはまるでサムライのようだ



サメがたまらず大きな口を開いて跳ね上がった!



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