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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第7章 海岸線


ふたりは立ったまま向き合っている


身体を隠すものはなにもない


見られている、が嫌ではない


身長が低いわりに身体は発達している
身体は十分すぎるくらいオンナだ
胸の大きさは同年代の女の子たちよりも立派だ
むしろ分けてやりたいぐらい
だから自信がないわけじゃない
堂々とできる
そのかわりお腹も少しぽっこりしてるし、太ももはパンパンに張り出している
それに何と言っても下半身が太い
特にお尻が横にはみ出すくらい張っている
豆タンクのような自分の身体
もっと身長があったら
豪華な身体つきになっていたかもしれない


それでも、いい


きっと目の前のザック先輩はそんな事を気にしないだろう


エイミーをエイミーとして受け入れてくれる


彼は駆け引きなんてしない


彼のそばに居ていいということは、彼の世界の中でエイミーの存在を認められているということなのだから



愛してます


と言ったつもりだが、やはり声は聞こえない



音の無い世界で、ふたりは求め合う


ザックが乳房に触れる

ザックが腰に手をまわす

ザックが太ももを撫でる

ザックが脚を開いてくる

ザックが身体を割り込ませてくる

ザックが押し付けてくる

ザックが中に入ってくる

ザックが中に入ってくる

ザックが中に入ってくる

ザックが中に入ってくる

ザックが中に入ってくる





感触も、感覚も無く


ただ映像だけが流れていく




ああ、わたしザック先輩に抱かれたんだわ…





と、思ったところで目が覚めた




でも本当に目の前にザックが居る



それもベッドの中で


白いシーツにくるまれて


タンクトップこそ着ているが、彼の温度を感じる


彼の筋肉がエイミーに密着している感覚も



現実にふたりは抱き合っていた




“ああ、夢じゃなかったんだ…”




エイミーはポロポロと涙を流した



どうして涙が溢れてくるのか、わからない



どういった感情なのか、自分でもわからない



でも



涙を止めることはできなかった




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